ひさびさに夜中散歩に出かけた。
人混みが嫌いなので、夜中誰もいないであろう時間に運動も兼ねて出かけるのだ。
歩いているとコンビニの駐車場の車止めに腰かけて一人で酒飲んでたり、道端で足を止めてスマホをひたすらいじってる兄ちゃん、一軒家の壁にもたれかかってる兄ちゃんを見かけた。
夜も遅い時間なんだし、店でもない野外で酒飲んだりスマホいじってるくらいならさっさと家に帰ればいいのにと横を通りながら思った。
そう思ったのだがそれと同時に、もしかしたら家に帰るのがしんどい、もしくはそもそも帰る家がないのかもなという考えも浮かんだ。
コンビニの駐車場で酒飲んでた兄ちゃんはもしかしたらその行為自体が楽しくてやってたのかもしれないが、一軒家の壁にもたれかかってる兄ちゃんは朝までどうやって乗り切ろうか考えてたのではないか。
よく考えたら自分も工事現場の警備員やってた時、仕事柄早く終わることが多かったので終電がなくなってから仕事が終わったけど帰る手段がないってことがあった。
その時は始発電車の時間までそこらを適当に徘徊したりしゃがんで休んだりしていたことを思い出した。
始発電車まで待てなくて3時間以上かけて徒歩で帰宅したりもしたことがあったが、正直しんどいので朝をひたすら野外で待っていたことの方が多かった。
帰りたくても帰れない、帰る気になれない人々は思いのほか多いのかもしれない。
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