電子チケットが増えすぎて困る

最近ライブやイベントのチケットがどんどん電子化されている。

プロ野球のチケットはいまだにセブンイレブンやローソンなどのコンビニで紙のチケットを発行してもらうが、それ以外はすごい勢いで電子化の嵐である。

本来ライブやイベントのチケットというのはそれだけでも参加したことの記念品として取っておく価値のあるものである。

しかし電子化によってイベントが終了したら即消えてしまう、消えなくてもスマホの小さな画面の中でしか見れない「概念」みたいなあるんだかないんだかわからない存在として扱われるのはどうなの?と思ってしまう。

今年の夏、小倉唯のデビュー10周年ライブに行ったのだがそんな記念ライブのチケットすらも電子チケット、スマホの中だった。

節目の記念ライブのチケットくらい、ケチらずに紙で発行してくれよとその時はさすがに思った。

スマホを機種変更したら、電子チケットアプリを削除したら簡単に消えてしまうくらい軽い節目のライブだったのだろうか、そんなわけないだろう。

それはそうともう一つ不満に思っているのが、電子チケットを使うためのアプリの多さである。

ほぼ毎回電子チケットでの発券となったら、今まで聞いたことないアプリをわけもわからずダウンロードさせられる。

そして次のライブやイベントでも同じアプリでチケット発券されるのかと思ったら、これまた知らないアプリをダウンロード。その繰り返し。

このアプリは一回こっきりしか使わないのかなと思って、普段使わないアプリをいつまでもスマホに残しておくわけにはいかないのでアンインストール。

すると忘れたころに以前使ったアプリでのチケット発券。

ログインしようにもIDやパスワードなんて当然忘れているから、IDを調べたりパスワードを再設定するところから発券を始めなければいけない。

いったい電子チケットのどこが便利なのか、少なくともチケットを使う側のメリットが全く思い浮かばない。

紙のチケットだと紛失や破損のリスクがあるとか言うかもしれないが、電子チケットを表示するスマホだって紛失や破損のリスクがあるじゃないか。

さらに言えばアプリの不具合で当日チケットを表示できなくなるリスクもありえない話ではない。そうなるとチケットがないものとして扱われ、チケットを購入したのに入場できないという理不尽を味わわされる羽目になる。

IDやパスワードがわからなくなってチケットを表示できないリスクもある。

紙のチケットにはこういったリスクはない。紙のチケットを取り出してスタッフにさっと見せるだけである。

冒頭に書いたように紙のチケットは記念品としても取っておける。

紙のチケットの一体何がダメなのか、客にここまで不便をかけてまで電子チケットを使わせるメリットはいったい何なのか、ライブやイベントの運営に聞いてみたいものである。

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