人が死なないこと前提のネット社会になってることが怖い

最近気づいてしまったことを一つダラダラと書いていきたい。

応援している人に自分の生死が伝わる方法がない

youtubeで最近ハマっているVtuberさん(虚無ちゃんねる)の配信をぼけーと見てたときのことだ。

この方はリスナーのことをホントによく覚えており、しばらくコメント欄でコメントしていなかったリスナーがやってくると「久しぶりだね」と声をかけるのだ。

リスナーの名前などを一人一人頭に入れてるだけでもすごいのに、久しく配信に来ていないリスナーであることも分かっているからこそできることだ。実にすごい。
(ちなみにチャンネル登録者数が1万人超えている人である。)

先日も久しぶりに来たリスナーに久しぶりだねと声をかけているのを見てて、すごいなよく覚えてるなと思いつつ、あることが頭に思い浮かんできた。

それは「もし事故や病気などで自分が突然死んでしまった時、応援している人に伝える方法がない」ということだ。

例えば毎日のようにyoutubeである配信者さんの配信を見て、リアルタイムでコメントして参加していたとする。まあ自分のことなのだが。

それがある日突然コメントしなくなったとしたら配信者さんや、そのリスナーを知っている他のリスナーはどう思うか。

おそらくその配信に飽きたから見に来なくなったんだとか、あるいは何かのきっかけでコメントをせずにROM専(コメントしたりして配信に参加せずに見てるだけ)になってしまったとかそういうことを考えるはずだ。

まさかそのリスナーが突然亡くなってしまったから配信に現れなくなったとは夢にも思わないはずだ。

そして重要なのはその事実を伝えるすべがないのだ。

もし自分がいきなりこの世を去ってしまったとして、周囲の残された人が自分のyoutubeアカウントを使って配信者さんに「あなたのことをすごく応援していた○○は亡くなりました」ということを伝えたりするだろうか?

100%しないだろうし、したところで配信者さん及びリスナーがそれを信用するのかって話だ。
悪質な迷惑コメントとして処理されるに決まっている。

そもそも上記の行為を自分がチャンネル登録しているチャンネルすべてにするのか?って話。
ヤバいアカウントだとyoutubeに判断されてアカウントが無効になることだろう。

つまりどうやっても自分が亡くなったことを伝えることが不可能なのだ。
実に恐ろしい話だ。

亡くなった事実を伝える方法がない以上、配信者さん及び周囲のリスナーはネガティブな理由で去ったということしか思わない。

別のネット上のコミュニティ、あるいは社会のどこかで生きていることを全く疑わないことだろう。
つまり「人が死なないことが前提」にすでにネット社会はなっているのだ。

現実の人間の不老不死は実現できていないのに、ネット上の「自分」はすでに不老不死が実現されている。

なので配信者さんは今までよく顔を出してたリスナーが急に現れなくなったとしても、飽きたとか嫌なことがあったから去った以外の可能性も実はあるんだということを頭の片隅にでも覚えておいてほしいと思う。

決してあり得ない話ではないので。
まあ今のところこの世を去る予定はないんですけどね。

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