大学時代と比べたら冷房があるだけで貴族の生活

暑くなってきた。

自分は暑がりなのでちょっとでも暑いと感じたら冷房を付けている。

冷房を付けるたび「良い身分になったものだな」とつい思ってしまう。

僕が京都で大学生やってた頃に住んでいた下宿には冷房がなかった。

もっともクーラーどころか風呂なしトイレ共同6畳一間という昭和丸出しの下宿だったのだが。
(ちなみに昭和ではなく2000年代の話である)

ただでさえ京都の夏はとても暑い。

気温が高いのもあるが湿度もえげつないほど高いのでとにかく不快さが半端ない。

そんな場所で冷房なしの夏なんて地獄そのものである。

暑すぎて服なんて着てられない。秒で汗まみれである。

だから自宅にいるときはパンツ一丁で過ごして宅配便や来客のときだけ急いでシャツと短パンを着る
という過ごし方をしていた。

中古で5000円で購入した冷蔵庫に氷枕をいつも常備していて、常に首の後ろあたりに当てながら勉強したりレポートを書いたりしていた。

大学の図書館とかで過ごせばいいだろうと思うだろうが、僕が通っていた大学は山の上だったのでそこまで行く時点でもう汗まみれになり、図書館のぬるい冷房程度ではとても汗が引かなくなる。

なのでどうしても暑さが我慢できない時は出勤時間よりかなり前にバイト先の控室に行って、冷房をガンガン効かせて昼寝をしたりしていた。

とにかく冷房なしでいかに暑さを和らげるか、そのことを常に考えていた大学時代の夏であった。

ちなみに他の同級生やバイト先の大学生は親の援助もあって、普通に冷房のある学生マンションやアパートに住んでいた。

僕だけである。くそ暑い京都の夏を風呂なし冷房なしトイレ共同のアパートで大学生活を送っていたのは。

詳しいことは書かないが、親からの援助が一切なく完全に自活しないといけなかったのでそのような下宿に住まざるを得なかったのだ。

その時のことを考えると、今は少しでも暑いと感じただけで冷房の電源をピッ!だ。
なんて贅沢な生活なんだろうか。

今の生活でも不満やストレスを感じる場面もなくはないが、大学時代を振り返るとそんなもの屁でもないなと思う次第である。

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