猛暑である。
少し外に出ただけで汗が吹き出るレベルの暑さだ。
しかし、今自分が住んでいる家にはエアコンがあってスイッチを押せば
当然のように涼しい空気が出てくる。
現代は公立小中学校でも冷房が完備されてると聞くし、かなりの安アパートを借りても当たり前のようにエアコンは付いている。
なので昔に比べて過酷な暑さになっていようとも、暑さから逃れようと思えば簡単に逃れられる環境である。
猛暑との戦いだった京都での学生時代
しかし、学生時代に住んでいた風呂ナシトイレ共同の安アパートにはエアコンなんて「ぜいたく品」はなかった。
学生時代に住んでた場所は京都。
ご存じの通り京都の夏はかなり暑い。
気温の高さもさることながら、湿度もかなり高い。
ホントに蒸し風呂なのである。
毎年夏はいかにして暑さから逃れるか頭を悩ませたしあの手この手を使った。
たとえば当時働いていたバイト先の控室は自分たちでエアコンを自由に使えたので、かなり早めに出勤して控室のエアコンをガンガン効かせて昼寝して過ごしたり。
エアコンがバッチリ効いてる大学のパソコンルームに行ってネットサーフィンしながら過ごしたり。
自宅で過ごすときはパンツ一丁で常に氷枕を首や脇に当てて過ごしていた。
服なんて着たら秒で汗まみれになるし、その洗濯をするのに手間とコストがかかるので当然である。
そんで宅配便や来客が来た時だけ急いでシャツと短パンを履いて、いなくなったら即脱ぎ捨てていた。
昔はそんなに暑くなかったから何とかそれで過ごせたんだろ?と思われるだろうが、当時から普通に日中は40度近くまで上がる日は多かった。
今みたいにゲリラ豪雨はそうそうなかったが。
当時を振り返ると、よく熱中症にならなかったなと思う。
今同じような環境で過ごしたら確実に熱中症になっているだろう。年齢も重ねてるし。
ちなみに当時の大学生がみんな僕のようにエアコンもない、風呂ナシトイレ共同アパートに住んでいたわけではない。
みんなちゃんとエアコンのあるキレイな学生アパートやマンションに住んでいた。
風呂ナシトイレ共同エアコンなしのボロアパートに住んでいたのは周囲を見渡しても僕だけだった。
「エアコンのあるキレイな家に住めていいな」といつも何度も思っていたものだ。
いま職場から自宅に帰ってきて、当たり前のようにエアコンの涼しい風にあたるたび「学生時代から比べたらめちゃくちゃぜいたくな生活してんな」と思う。
暑さに耐えていた学生時代に比べたら天国である。
今過ごしている環境が当たり前だと思わないようにしたいものだ。
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