自分の誕生月である9月に四国へ旅行に行ってきた。
その時のことを書いていきたい。
誕生月限定で使えるお得なバースデーきっぷ
今回なぜ四国へ行ったのかというと、JR四国が誕生月限定で使えるバースデーきっぷというものを発売しており、以前からこのきっぷを使って旅行したいと思っていたのだ。
https://www.jr-eki.com/ticket/brand/1-3WL
このきっぷは誕生月の3日間、JR四国全線と土佐くろしお鉄道線、JR四国バスが乗り放題というフリーきっぷである。
しかも特急も乗り放題で実に太っ腹なきっぷだ。
しかも本人だけでなく3人まで同じ内容の「お連れ様用きっぷ」を買って旅行できる。
つまり4人グループだったらその中の一人が誕生日であれば、それ以外の3人まで同じ内容のきっぷが買えるのだ。
値段はグリーン車用で13,240円、自由席用で9680円。
3日間特急含めて乗り放題と考えると破格値である。
ちなみにJR四国は他にもほぼ同じ内容の乗り放題きっぷを発売しているのだが、バースデーきっぷのほうが圧倒的に安い。
つまり四国を旅行するなら誕生月が断然いいのだ。
数年前からこのきっぷの存在を知っていて、ぜひとも利用したいと思っていたのだがタイミングが合わず、今年ようやく使うことが出来た。
ネット購入してから行くのがオススメ
さてバースデーきっぷを購入するには当然自分の誕生日を証明する本人確認書類(免許証など)が必要だ。
きっぷはJR四国管内の主なみどりの窓口で買える。
ただ、現地に到着してから購入するとなると時間がかかるし昨今はみどりの窓口の閉鎖や営業時間短縮の動きが広がっている。
東京や大阪などの大都市だとまだそこら中にみどりの窓口があるが、地方に行くとみどりの窓口が全然ない・・・なんてことが珍しくない。
なのでJR四国ツアーのサイトから事前のネット購入をおススメしたい。
送料600円かかるが、現地に到着してすぐに購入できないかもしれないリスクを考えると事前にネット購入しておくほうがいい。
またきっぷの注意事項にもあるが旅行中はいつ本人確認されてもいいように、本人確認書類を忘れないようにしよう。
きっぷには利用する本人の名前と誕生月が記入されるのでごまかしは効かないので注意。
ちなみに自分は今回自由席用のバースデーきっぷを利用した。
少し調べてみれば分かるのだがJR四国管内を走る特急、実は全ての車両にグリーン車がついているわけではない。
なんなら指定席ですら1両の半分しかなくあとはすべて自由席という特急も珍しくない。
なのでどうしてもグリーン車に乗りたい!という人以外は自由席で十分だと思う。
実際、自由席で座れないなんてことはなかったので自由席用を購入されることをおススメする。
徳島空港から四国上陸
さて今回は羽田から徳島まで飛行機で上陸し、徳島から香川を経由して愛媛、そして松山空港から帰ってくるというプランを立てた。
10年以上前に四国を青春18きっぷで一周したのだが、徳島は土讃線でかするように通過しただけで徳島市内も行っていないので今回訪れることにした。
羽田から朝7時台の便に乗り徳島空港に到着。
そこからリムジンバスで徳島駅前まで。
駅前から大通りをまっすぐ歩くと行き止まりのところに眉山ロープウェイがあったので乗ってみた。
平日午前中だったのもあって人は全然おらず、一人で乗ることが出来たので景色を堪能することが出来た。
しかし到着してみると頂上には10人程度人がおり、中には見るからにカタギじゃなさそうな(?)ちょっと雰囲気の怖いおじさん集団がたばこをスパスパ吸っていた。
頂上は禁煙ではなかったので何も問題ないのだが何となく怖いなと思った。
ただ頂上からの景色は大変すばらしかった。
そろそろ下りるかと思ってロープウェイ乗り場に行くと先ほどの怖いおじさん集団がちょうど下山しようとしていたところだったので、次の便に乗ることにした。
わざわざたばこ臭いおじさん達と狭いロープウェイに乗る必要もないからだ。
下山後、名物の徳島ラーメンを食べようと思ったのだがこの時点でまだ朝の10時台。店が全然開いてなかった。
開店を待つことも考えたのだが、列車の時間やその後の予定等も考えて今回はあきらめた。
地方は列車の本数や接続が限られるのでやりたいことがやれないこともままある。
とりあえず駅前のセブンイレブンでお土産物で徳島ラーメンが売っていたのでそれを買って徳島を後にした。
正直、徳島は眉山ロープウェイに乗っただけで満足してしまった感がある。
駅前はシャッター通りで閑散としてるのでこれといって見るものもないし、そもそも街の雰囲気が自分に合ってない感覚がすごかった(これはいろんな場所に旅行に行くとたまになる)。
おそらくもう徳島に行くことはないだろう。さようなら徳島。
車掌さんからバースデーカードをもらう
さて徳島から高松までは特急うずしおで移動。
自分が乗った車両は新型車両2700系だった。
今どきの新型車両らしく車内Wi-Fi、各座席にコンセント完備。そして気動車(電気ではなく軽油を使って動く)のわりにかなり静か、そして見た目もかっこいいというすばらしい車両だった。
前回の四国旅行は青春18きっぷを使っていたので特急に乗れず、今回が初めてのJR四国の特急乗車となった。
初めてJR四国の特急に乗車してみて他社と違うところを2つ発見した。
主に車内アナウンスなのだが一つ目は
「今日もご乗車頂きありがとうございます」が
「今日「は」ご乗車頂きありがとうございます」だった。
もう一つはつないでいる列車の両数を案内するのに普通なら「〇両編成」と言うところがJR四国は「〇両つなぎ」と表現していた。
〇両つなぎという表現はなかなかないのではないだろうか。
そんな細かいところに目が行きがちな鉄オタ特有の性を存分に発揮しつつ、しばらく乗っていると車掌さんが検札にやってきた。
バースデーきっぷを見せて検札は終了したのだが、しばらくしてから車掌さんがなぜか自分のもとへ戻ってきた。
なんだろうか?と思ったらなんと自分あてにバースデーカードを持ってきてくれた。
聞くところによると車掌さんが所属する徳島運転所が独自で作って配っているものらしい。
こういったプレゼントがもらえるとは全く聞いていなかったので、驚くやら嬉しいやらであった。
「また来年のお誕生日にもJR四国をご利用ください。」という言葉とともにバースデーカードを受け取った。
徳島から特急に乗って正解だった。
高松でJR四国限定ICOCAをゲット
高松到着後、さらに愛媛県の松山へ向かうため特急しおかぜに乗り換え。
その乗り換え時間の間に高松駅のみどりの窓口にてJR四国限定ICOCAをゲット。
ICOCA自体はJR西日本で簡単に手に入るのだが、こちらは限定デザインで現在香川県内の主な駅のみどりの窓口でしか購入できない。
以前のマリンライナーが描かれたデザインのものが欲しかったのだが、最近デザインが変わったらしい。
とはいえなかなかかわいらしいデザインで限定感もあるので購入出来て良かったと思う。
松山が遠い!そして特急しおかぜの乗り心地が・・・
無事に限定ICOCAをゲットして満足した僕は特急しおかぜに乗って松山へ向かった。
特急しおかぜは2014年にデビューした新型8600系に乗りたかったのだが、自分が乗ったのは旧型の8000系だった。
この車両、見た目はかっこいいのだがかなりガタが来ているのか横揺れが激しく、非常に酔いやすい車両だった。
トイレに行くときなど手をつかないと転倒しそうなくらい揺れがすごかった。
また松山から高松まで海沿いを走るのかと思ったら、海が見える区間はわずかでほとんどが山間部をくねくねとカーブしながら走る路線だったのもなおさら酔いを加速させた要因だろう。
そして高松から松山、非常に遠かった。
時間にして約2時間半、距離にして約194キロ。
次に乗るときは絶対新型車両に乗りたいと心から思った。
そんな松山までの修行のような移動だったのだが、ここでも車掌さんに検札の際バースデーきっぷを見せたら
「お誕生日おめでとうございます!」
という言葉をいただいた。
ここ数年、面と向かって誕生日をお祝いされるということがなかったので嬉しいやら面食らって動揺するやらだった。
おもてなしの心がすごすぎるぞ、JR四国。
思いのほか記事が長くなってしまったので松山到着後の話は後半へ続くッ!!
※付け足し
後で気づいたのだが、JR時刻表巻末の車両編成案内で「モバイルコンセントがあります」と書かれている列車は、ほぼ確実に新型車両なので次行くときはそれをチェックしてプランを立てようと思いました。
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