社会人になりたてのころ、自己啓発本にハマってよく読んでいた。
その中に「人間関係をよくしたかったら感想をどんどん言うべき。しかしうまい感想を言うのは実に難しい。」というのがあった。
確かに自分が作ったものや行動や結果に対して感想をもらえると、それだけで嬉しいのでぜひとも人からの感想はほしい。
しかし、いざ感想を言う立場になるとうまい感想を言うのは実に難しいという壁にぶつかる。
ただ単に「良かった」とか「面白かった」とかいう言葉だけだと無愛想な感じがする。
他の場面でも使えそうな「使い勝手の良い」感想だと適当に感想言ってるだけだろと思われ、ホントに良いと思ってる?という「感想」を相手に持たれてしまう。
具体的にここがこう良かったといった感想がいつも述べられればいいのだが、好印象だったのは間違いないけど具体的な言葉として表現できないということは往々にしてある。
単純に語彙力不足だったり、もしかするとそれほど良いと思っていないのかもしれない。
具体的かつ適切な、それでいて人を喜ばせる感想を述べるというのは本当に難しい。
一方で、現代は誰でもyoutubeやブログやSNSでコンテンツを作って発信できる時代。
評価や感想をそこらここらで求められる時代である。
どこもかしこも「急募!高評価と感想」時代。
youtubeを見ると動画や配信の最後の方で「チャンネル登録、高評価、コメント欄での感想コメントお願いしまーす!!」というあいさつが流れるのはもはや定番だ。
コンテンツを発信する人は他者からの感想を求めるのは自由だし結構だが、一度でいいから他者に対して「うまい感想」を述べるということを体験してみてはどうだろうかと思う。
うまい感想を述べることの難しさを体験したうえで、他者から感想をもらったらそのありがたさはより大きく感じられるのではないだろうか。
どこもかしこも感想を求められる場面が多すぎて思わず愚痴ってしまった。
とはいえ、自分自身もいつどこで感想を求められても適切にうまい感想がポンと出せたら問題ないのだ。
ベストな感想の成功打率を増やしていきたいものだと思う。
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