気温0℃徒歩1時間の初詣で金運祈願

2023年、令和5年も2月に入った。実に早い。

ところで今さらながら、今年も鳥取県にある金持(かもち)神社に初詣に行ってきた話を書こうと思う。

書こう書こうと思っていたらお正月をとっくに過ぎ、2月まで持ち越してしまったのだ。

自分にはご利益があると思っている数少ない神社

金持神社は鳥取の根雨というところにある神社だ。

https://www.kamochijinja.jp/

縁起の良い名前の通り、金運や商売運、宝くじ当選を祈願する人がたくさん訪れる。

実際にご利益があった人の報告絵馬も多数飾られており、名前の通り「金持ち」になれるかもしれない場所である。

僕は昔からそれほど神仏を信じているわけではないが「ゲン」は担ぐタイプなので、この神社を見つけて以来実は何度か行っている。

正直、世間で言うところの大きくて有名な神社にお参りしてもはっきりと「ご利益あったなぁ」と思うことを体験したことがなかった。

しかしこの金持神社は参拝後にパチンコで大勝ちしたり(大学時代)、お金まわりが目に見えて良くなったりと個人的に「ご利益」を感じているので、飛行機で移動するような遠方であっても参拝に行っているのである。

米子まで行く飛行機混みすぎててワロタ

さてそこまで行く経路として行きは羽田から米子まで飛行機、帰りは特急やくもで岡山、そして新幹線というルートを選択した。

混み合うのがハッキリ分かっている年末やお正月3が日を避けて飛行機を予約したのだが、朝一番の便にもかかわらずかなり乗客がいて驚いた。

機内アナウンスで本日この便は満席という事実が告げられ、失礼ながら羽田から米子まで行く需要がこんなにあるのかと思ってしまった。

米子のある山陰地方は鉄道路線が赤字だらけで大変なのに、そこへ行く飛行機は満員。

需要はあるけどその需要を鉄道が拾えていないってことか。

気温0℃で小雨降るなか1時間弱の徒歩

飛行機を降りてすぐに米子駅に向かうバスに乗車。

機内はあんなに乗客いたのに降りたらいつの間にか乗客が少なくなり、米子駅へ向かうバスには僕を含めて4人しか乗っていなかった。

多くの乗客は飛行機降りてどこ行ったのだろうか。

米子駅に到着して特急やくもで根雨まで。

米子駅に到着した時点でいつ雨や雪が降ってもおかしくない天候だったのだが、根雨駅に到着すると小雨が降っていた。

この画像に雪が全然映っていないが、この手前はものすごい積雪である。

しかも思いっきり積雪があり寒い。

ここから1時間弱、コンビニも何もない山奥を縫うように作られた国道を歩いていくのだ。

普段の生活で怠けきった心身にはキツい

根雨駅から金持神社までひたすら歩く。

こんな道を。

しかも気温が0℃だったので、雪がないところは普通に凍ってるっていう。

なので多少歩きにくくても積雪の上を歩く方がまだ安全という状況である。

画像だと全然映っていないが、この道はどうやら岡山と山陰を結ぶ主要道路になってるようでこんな山奥にもかかわらず大型トラックやら自動車やらが結構通る。

転倒にも車にも気をつけて歩かねばならない。

普段の便利な生活に慣れ切っているせいか心身がなまっているのが歩いててよくわかった。

気温0℃で小雨降る寒い中でも、歩いているうちに体が熱くなってきて汗をかく。

正直キツイ。

さっきも書いたが道中にコンビニなど休憩できそうな場所は一切ない。

車の通りはわりかし多いがこんな天気で歩く人など自分以外全くいない。

自分に何かあってもどうしようもできない。

なので休まずひたすら進むしかない。

この行程はお金持ちになるのは決して楽ではなく、一歩一歩確実にゆっくり進んで行かねばお金持ちにはなれないのだということを教えてくれている。

そしてこの初詣は心身を鍛えなおし、普段どれだけ便利で幸せな生活をしているのかを自覚する意味もある。

ワンクリックワンタップですぐに物が届き、無料あるいはわずかなお金で一生を費やしても消費しきれない娯楽があり、自ら食べ物を調達するという人間以前に動物としてやらねばならないことすらも、家から一歩も出ずにできる便利すぎる時代。

そんな生活に慣れ切ってしまいありがたみを忘れ、ろくに体も頭も使わない怠けきった生活をしている自分に対する喝。

一歩一歩努力を積み重ねるようにひたすら歩く。

途中集落が一応あるが、すぐに山しかないエリアに突入する。

到着してもまだ試練は残っている

1時間弱歩いてようやくふもとにある金持神社の売店に到着。えげつないほどの数の絵馬がぶら下がっていた。

ここまでくれば神社はすぐそこなのだが、まだ試練は残っている。

本殿へ続く階段である。

画像を見てもらえばわかる通り、全然水平に作られてない上に段差がまちまちなのでかなり登りにくい。

そして石段もボコボコでなおさら登りにくい。

一段一段しっかり足元を見てゆっくり登らないと転落してしまう。

こんな高さから転落したらまず無事では済まない。

お金持ちになるのに楽な道などなく、一歩一歩確実にゆっくり進んで行かねばならないということをわからせるためにこんな石段にしたのだろう、絶対そうに違いない。

やっと本殿到着

転落しないようにゆっくりゆっくり石段を登り、やっと本殿に到着した。

駅から1時間弱歩き、急な石段を登りやっと到着したのもあって達成感がすごい。

お参りしてすぐ近くの神社の札所にて交通安全と金運上昇のお守りを買い、おみくじを引く。

おみくじは久しぶりに大吉が引けた。実に幸先が良い。

不思議なもので行きはあんなに遠くキツく感じた道のりなのに、帰りは全然キツく感じずしかも行きよりもずっと所要時間短く駅まで帰ることができた。

そして何より心身がすっきりした気がした。

とりあえず今年も無事初詣が出来たということに感謝して、また来年も来れるように頑張ろうと思った。

神社周辺の景色。日本の冬って感じがする。

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